干し野菜の魅力

切干し大根・乾物

 

ここまで読んできたら干し野菜の魅力もかなり理解できたと思います。野菜を余らせずに無駄なく美味しくいただけるのですから、究極の保存法だと言っても過言ではありません。しかも加工に必要な材料費もかかりません。とにかく野菜を干せばいいのです。

 

野菜は洗ってから、水気を切り、必要に応じて輪切りなどにして、これをザルなどの上に並べて干せばいいのです。

 

非常食としても、家庭で作る干し野菜は役に立ちます。干し野菜は、生の野菜よりもビタミンCなどの栄養素は減りますが、水分が減ることで食物繊維は増えます。切干し大根なら、生の大根よりも食物繊維に加えてカルシウムや鉄分の含有量も増えます。非常時にパンやインスタント食品などだけを食べ続けるとすると、食物繊維の不足から便秘がちになったりしますが、干し野菜なら食物繊維が豊富なので便秘予防になります。

 

生鮮の野菜ほどではありませんが、野菜不足にも多少は役立ちます。ベランダや出窓で手軽に作れるのも干し野菜のいい点です。日の当たる場所が少しでもあれば、特別な道具がなくても簡単にできます。

 

ベランダや出窓、庭の一部など日の当たる場所ならどこでもいいのですが、初めてする場合は、下ごしらえが簡単なキノコ(椎茸など)がお勧めです。干しはじめはカラッとよく晴れた日からにして、日中10時~15時がベストタイムになります。